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着物が好きな祖母の遺品の着物~京都でおすすめの買取業者~

私の祖母は私たちの年代には珍しく、着物を着ていることが多い、とても古風な人でした。普段着は着物ではなかったのですが、ちょっとお出かけをするというようなときでも着物を着てからでないとでかけたくないという、こだわりのある人で、祖母は友だちとお茶などに出掛けるときにはお気に入りの着物を着ていきます。その着物は派手なものではなく、薄紫に花などが散らばめられているようなシンプルなもので、そのシンプルな着物に黒の帯を絞めて出かける祖母を見ると、うれしい日なのだと、子供ながらに思ったものです。

しかし、元々体があまり丈夫だった祖母はその紫の着物を着ることがなくなっていきました。私はおばあちゃん子だったものの、そのことに気がついたのは思春期の反抗期真っ盛りの頃で、その事で祖母に気をかけて声をかけてあげることができませんでした。そうこうするうちに祖母は入退院を繰り返すようようになり、着物どころではなくなったのです。親たちはもうそろそろかもしれないと諦めのモードで、あの着物姿がもう見ることができなくなるのだなと思うと、涙が止まりませんでした。しかし、祖母はまたしても退院することができたのですが、これで最後かも知れないことは私も分かっていました。

祖母が一時退院をし、自分の記憶の中にある祖母より一回りも小さい祖母に驚きつつも、みんなでお祝いとしてごちそうを食べていても祖母は数口で止めてしまい、部屋に戻っていきました。私はこのままでは何のために退院をしたのかわからないと思い、思いきって祖母の部屋に行き、着物を着ないのかと訊ね、いつもうれしいときは紫の着物を着ていたじゃないというと、痛みなのか、死への恐怖なのか苦痛の表情をしていた祖母に笑顔が戻りました。「そんなこと覚えてたのかい」と祖母は着物ダンスから着物を取り出して見せてくれました。幼いときに見た以来の美しい着物です。着てみてと急かす私に仕方ないと着てくれた祖母の着物姿は着付けをする力が弱々しく、襟などもよれよれでしたが、とても美しく見えました。

その後、半年ほどで祖母は亡くなりましたが、その着物は今でも祖母の着物タンスにしまってあります。そろそろ遺品整理をしなくてひけないので、買取を考えています。捨てるのはダメな気がしますからね。

※私が買取業者を調べたサイト…着物買取京都